眼瞼下垂症の点眼治療

眼瞼下垂症は、まぶたの筋肉や腱膜のゆるみなどによって、上まぶたが十分に上がらなくなり、瞳孔にまぶたがかかってしまう状態です。
まぶたが下がることで、「目が開きにくい」「視界の上の方が見えにくい」「眠そうに見える」といった症状が現れ、また、額の筋肉を使って無理にまぶたを上げようとすることで、眼精疲労や頭痛、肩こりなどにつながる場合もあります。

当院では主に加齢や長期間のコンタクトレンズ装用などによって引き起こされる「後天性眼瞼下垂症」を対象に、点眼薬を使用した、手術に寄らない、「切らずに行う治療」を行っています。

アップニークミニ点眼液 0.1%

当院では、参天製薬の後天性眼瞼下垂治療剤「アップニーク®ミニ点眼液0.1%」を取り扱っています。
アップニークミニ点眼液は、「オキシメタゾリン塩酸塩」を有効成分とする点眼薬です。
まぶたを持ち上げる働きを持つ筋肉の一つである「ミュラー筋」を収縮させることによって上まぶたを挙上し、後天性眼瞼下垂の症状を改善する効果が期待できます。
手術を行わず、1日1回の点眼によって治療できることが大きな特徴です。
手術に抵抗がある方や、まずは点眼による治療を試してみたい方など、新しい治療の選択肢としてご検討いただけます。

アップニークミニ点眼液の費用

アップニークミニは健康保険の適用外(自由診療)です。

診察料 初診 2,200円/再診 1,100円
薬剤費(アップニークミニ点眼液) 一箱(1回使い切り個包装/30本入)4,980円
  • 初診時、再診時ともに、MRD測定(黒目の中心から、上のまぶたまでの距離を測る検査)を行い、眼瞼下垂の程度を評価いたします。

アップニークミニ点眼液の対象となる患者さま

  • 加齢とともに上まぶたが下がってきた、まぶたが左右非対称になった
  • 目を開けにくい、まぶたが重いと感じる、上の方が見えにくくなってきた
  • 以前より目が小さくなったように感じる
  • 「眠そうに見える」と言われるようになった
  • まぶたを上げるために額へ力を入れる癖がある、額にしわができた
  • 眼瞼下垂の手術には抵抗がある

など

アップニークミニ点眼液の改善の仕組み

まぶたを持ち上げる働きには、主に眼瞼挙筋とミュラー筋という筋肉が関わっています。
アップニークミニ点眼液の有効成分であるオキシメタゾリンは、ミュラー筋にある「αアドレナリン受容体」に作用します。
これによってミュラー筋が収縮し、上まぶたが持ち上がることで眼瞼下垂の症状を改善します。
構造自体を修復する手術とは異なり、点眼している間効果を発揮する治療です。

アップニークミニ点眼液の使用方法

  • 通常、成人では1日1回、1回1滴を点眼します。
  • アップニークミニ点眼液は防腐剤を含まない1回使い切りタイプですので、開封後に残った薬液は再使用せず、廃棄してください。
  • ほかの点眼薬も使用している場合は、原則として5分以上間隔をあけて点眼します。
  • 使用方法については、医師からの指示に従ってください。

アップニークミニ点眼液のメリット

  • 手術をせずに後天性眼瞼下垂の改善が期待できます
  • 1日1回の点眼で治療できます
  • 手術に伴う傷や腫れ、ダウンタイムがありません
  • 日常生活を続けながら治療を行いやすい方法です
  • 手術に抵抗がある方にとって新たな治療選択肢となります
  • 点眼による治療のため、中止することも可能です

アップニークミニ点眼液の副作用

  • 眼の充血や眼瞼のかゆみ、眼周囲の不快感
  • 眼の乾燥感、刺激感、かすみ、見えにくさ
  • 角膜や結膜の異常
  • 瞳孔が大きくなる「散瞳」に伴うまぶしさや見え方の変化
など
  • 点眼後に強い眼の痛みや見え方の異常、その他気になる症状が現れた場合は、使用を中止して医師にご相談ください。

アップニークミニ点眼液の注意事項

  • 医師の指示に従い、通常は1日1回、1回1滴を点眼してください
  • 1回使い切りタイプのため、開封後に残った薬液は再使用せず廃棄してください
  • ほかの点眼薬を併用する場合は、原則として5分以上間隔をあけてください
  • 散瞳によってまぶしさや見えにくさが生じた場合は、症状が回復するまで自動車・自転車の運転や危険を伴う機械の操作を控えてください
  • 心血管系の病気がある方は、事前に医師へお申し出ください
  • 閉塞隅角緑内障の方では注意が必要なため、必ず医師にご相談ください
  • 使用している薬によっては注意が必要な場合があるため、内服薬・点眼薬を含め、使用中の薬を医師へお伝えください
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、あらかじめ医師へお申し出ください
  • 小児に対する十分な臨床データはありません
  • 6か月を超えて使用した場合の有効性・安全性は十分に確立されていないため、定期的に診察を受けながら使用します
  • 眼瞼下垂の原因によっては点眼治療が適さず、原因疾患の治療や手術が必要になる場合があります

眼瞼下垂の原因や程度によって適した治療法は異なります。
当院では眼の状態を確認したうえで、点眼治療を含め、一人ひとりに適した治療をご提案いたします。
まぶたが下がってきた、目が開きづらくなったなどのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。