コンタクトレンズ・眼鏡での近視治療

当院では、お子さまの近視進行を抑えるための治療として、1日使い捨てソフトコンタクトレンズ「MiSight® 1 day(マイサイト ワンデー)」と、近視進行抑制を目的とした眼鏡レンズ「MiYOSMART(ミヨスマート)」を取り扱っています。

小児の近視は、成長に伴い眼球の奥行き(眼軸長)が伸びることで進行し、一度伸びた眼軸長は元に戻りません。
近視が強まると将来的な眼疾患(網膜剥離や緑内障など)のリスクも高まるため、成長期のうちに進行を抑えることが大切です。
当院では、お子さまの年齢や生活スタイルに合わせた治療法をご提案しています。

マイサイトワンデー(ソフトコンタクトレンズ)

マイサイトワンデー(ソフトコンタクトレンズ)

販売名:マイサイトワンデー
承認番号:30700BZX00189000

「MiSight® 1 day(マイサイト ワンデー)」は、クーパービジョン社が開発した、近視の視力補正と近視進行抑制を同時に行う1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズです。
通常のコンタクトレンズ同様に日中の視力を矯正しながら、眼軸長が過剰に伸びるのを抑えて進行スピードを緩やかにする効果が期待できます。

当院では、クーパービジョン・ジャパン株式会社より「処方施設認定証」を取得した医師が処方を行っており、このマイサイト ワンデーが国内で正式発売された当初から処方が許可された施設となっております。

マイサイトワンデーの治療対象となる患者さま

主に、近視が進行している、以下のようなお子さまが対象となります。

  • 小学生を中心に、近視進行のある中高生の方
  • 成長に伴い近視が進んでいる、短期間で度数が強くなっている方
  • 強度近視のご家族がいる方
  • 日中、眼鏡なしでスポーツや日常生活を過ごしたい方 など
  • ご自身で安全に着脱・管理でき、保護者のサポートが得られることが条件となります。

マイサイトワンデーの近視抑制の仕組み

特殊な光学設計(ActivControl®テクノロジー)により、「屈折矯正ゾーン」で遠くをはっきり見る矯正を行いながら、「トリートメントゾーン」で網膜より手前に光の焦点を結ばせる刺激(近視性デフォーカス)を与えます。

近視では眼球が前後に伸びることで進行することがありますが、網膜の手前に焦点をつくる刺激を与えることで、「これ以上眼球を伸ばさなくてもよい」という信号が働くと考えられています。
これにより眼軸長の伸びを抑え、近視の進行を緩やかにする効果が期待されます。
(※既存の近視を元に戻すものではありません)。

マイサイトワンデーの使用方法

  • 朝につけ、夜捨てる1日使い捨てタイプです。
  • 初期は1日6時間程度から始め、慣れたら1日10時間以上、週6日以上の装用を目指します。
  • 使用したレンズは毎日廃棄し、翌日は新しいレンズを使用します。
  • 装用時間や使用頻度については、お子さまの眼の状態に合わせて眼科医がご案内します。

マイサイトワンデーの特徴

メリット

  • 視力矯正と近視進行抑制を同時に行うことができます
  • 日中に装用するため、学校生活や日常生活の中で治療を続けられます
  • 眼鏡が邪魔になりやすいスポーツなどにも適しています
  • 1日使い捨てのため、毎日新しいレンズを使用でき衛生的です
  • レンズ洗浄や保存などのケアが必要ありません

副作用・リスク

  • 眼の異物感、乾燥感、充血、かゆみ、涙が多く出る
  • かすみや見えにくさ
  • 装用初期に、物が二重に見える、光の周囲に輪が見えるなどの見え方の違和感
  • 角膜の傷や細菌感染症などの可能性 など

マイサイトワンデーの処方の流れ

STEP1 診察・検査
視力や屈折、眼の状態、近視の進行状況などを確認し、マイサイトワンデーが適しているか判断します。
STEP2 治療内容のご説明
効果や使用方法、注意点、費用などについてご説明します。
STEP3 装用練習
初めてコンタクトレンズを使用する場合は、レンズのつけ方・外し方や正しい取り扱い方法を練習します。
STEP4 使用開始
眼科医の指示に従って装用を開始し、眼の状態をみながら使用時間を調整します。
STEP5 定期検査
定期的に視力や近視の進行、眼軸長、眼の状態などを確認し、継続的にフォローします。

マイサイトワンデーの注意事項

  • 1日使い捨てのため再使用は禁止です
  • 手洗いを徹底し、装着したままの就寝や水泳・入浴は避けてください
  • アレルギー性結膜炎など眼の病気がある場合は、使用できないことがあります
  • お子さまが正しく管理できるよう、必要に応じて保護者の方が装着・取り外しや装用時間を確認してください
  • コンタクトレンズは眼に直接装用する高度管理医療機器です。安全に治療を続けるため、眼科医の指示に従い、自覚症状がなくても定期的な検査を受ける必要があります。

ミヨスマート(眼鏡レンズ)

当院では、HOYAが開発した小児の近視用眼鏡レンズ「MiYOSMART(ミヨスマート)」を取り扱っています。

コンタクトレンズの装着が難しいお子さまでも使用しやすく、普段の眼鏡をかけることで近視進行抑制に取り組めることが大きな特徴です。

当院では、より満足度の高い眼鏡処方ができるよう、眼科専門医、視能訓練士、メガネコーディネーターが連携して、お子さま一人ひとりの眼の状態や生活スタイルに適した近視管理をご提案しています。

当院にて検査から眼鏡処方、近視管理までトータルコーディネートすることができますので、まずはお気軽にご相談ください。

ミヨスマートの対象となるお子さま

主に、近視が進行しているお子さまで、以下のような方が対象となります。

  • 主に5〜18歳の近視進行がみられる方
  • 特に学童期で、眼鏡の度数が短期間で強くなっている方
  • 強度近視のご家族がいる方
  • コンタクトレンズの装着や管理が難しい方
  • 点眼薬やコンタクトレンズの使用に抵抗がある方 など

ミヨスマートの近視抑制の仕組み

ミヨスマートには「DIMS(Defocus Incorporated Multiple Segments)テクノロジー」という特殊な光学設計が採用されています。
レンズ中央部では通常の眼鏡と同じように近視を矯正して、網膜上にピントを合わせますが、同時に、その周囲には多数の小さな凸レンズが配置されており、「近視性デフォーカス」をつくります。

「近視性デフォーカス」とは、光の焦点を網膜より少し手前に合わせる状態をつくることで、これにより「これ以上眼球を伸ばさなくてもよい」という信号が働き、眼軸長の伸びを抑え、近視の進行を緩やかにする効果が期待されると考えられています。

ミヨスマートの使用方法

  • 通常の眼鏡と同じように日中時に装用します。
  • 近視進行抑制の効果を得るためには、必要な場面だけではなく、基本的に終日装用することが推奨されています。
  • 使用開始直後は特殊なレンズ構造による見え方に違和感を覚えることがありますが、多くの場合は1~2週間程度で慣れていきます。
  • お子さまの成長に伴って度数や眼鏡のフィッティングも変化しますので、使用開始後も定期的に眼科を受診し、視力や近視の進行状況を確認することが大切です。

ミヨスマートの特徴

メリット

  • 普段の眼鏡をかけるだけで治療でき、手入れや眼への直接接触がありません
  • コンタクトレンズの使用が難しいお子さまでも取り入れやすい治療法です
  • 学校生活など、普段の生活の中で近視管理を続けられます
  • 薄く軽い素材が使用されています

ミヨスマートで起こる可能性のあること

  • 物がにじむ、ぼやけるなどの見え方の違和感
  • 物が二重に見えるように感じる「ゴーストイメージ」
  • 視線を動かしたときの違和感
  • めまいやふらつき、頭痛や眼の疲れ など
  • 多くの場合は装用を続けることで徐々に慣れていきますが、症状が強い場合や、1~2週間程度使用しても違和感が続く場合はご相談ください。

ミヨスマートの処方の流れ

STEP1 診察・検査
視力や屈折、近視の進行状況、両眼視機能などを確認し、ミヨスマートが適しているか判断します。ミヨスマート処方時には必ず点眼薬を使用した調節麻痺下屈折検査が必要となります。お電話でのご予約をお願いいたします。
STEP2 眼鏡処方
検査結果をもとに、お子さまに適した眼鏡の度数を決定し、処方箋を発行します。
STEP3 眼鏡店で眼鏡を作製
ミヨスマートを取り扱っている眼鏡店で、フレーム選びやフィッティングを行い、眼鏡を作製していただきます。
STEP4 使用開始
完成した眼鏡を受け取り、基本的には日中時に継続して装用します。
STEP5 定期検査・フォロー
定期的に視力や近視の進行、眼軸長、眼鏡の度数やフィッティングを確認し、必要に応じて調整します。

ミヨスマートの注意事項

  • 近視進行抑制効果を得るため、基本的に日中は継続して装用することが大切です
  • フレームのズレや変形があると効果に影響するため、正確なフィッティングが大切です
  • お子さまの成長に伴い、度数やフレームサイズが合わなくなる場合があるため、眼鏡のフィッティングを定期的に確認してください
  • 見え方に慣れるまでは時間が必要です。慣れるまでは、激しいスポーツ(サッカーなど)、乗り物の運転(サイクリングなど)、激しい運動や激しい動きを伴う学校の授業、高所(階段や段差、クライミングなど)は避けるようにしてください
  • ミヨスマートも、すでに進行した近視を治して裸眼視力を回復させるものではなく、眼鏡で視力を補正しながら将来の近視進行を抑えていくことを目的としています。